ありがとう存じます。
唯先生、おはようございます。
ブログにメールを掲載して戴き、ありがとう存じました。
ご奉公させて戴けることを有難く思います。
何卒よろしくお願い申し上げます。
今聞いている平成21年9月25日のグループ接心のMDでは
これまでのお遍路についても話して下さっており、
平成15年10月の会報に書かれているお話もしてくださっています。
『今回の遍路…「区切り打ち」の 最後の札所で「納経」を頂いている時…
(「納経所」では 次の札所への道順を尋ねることにしています 地図を持っていても…
山門を出て右…とか 左を…とか 教えて頂くのが 迷わない…方法です)
いつものように 係の方に(女性…でした)お尋ね…したのです
「すみません 駅までの近道を教えて下さいますか」
「………」じっと 顔を見たまま…無言
一拍おいて…少し剣を含んだ声で 「近道は…ありません」…
「すみません 駅までの道を教えて頂けますか」と 言い直し 頭を下げたのです
再度の言葉…「近道はありません 道はひとつだけ…です」
「山門を出て…」と 説明を…教えて頂けたのですが…
「ハイ あ〜そうですか ハイ わかりました ありがとうございました」と…
でも…半分以上…聞いてなかった…のです 私の聞き方が悪いのだけれど…
(区切り打ちを終え 後は帰る…だけ 帰りを急ぐその心が…
「近道を…」という言葉に現れてしまった…のでしょう)
でも…でも…なんで…と いっぱいのグチ あんな言い方をしなくても…と
「近道はない…」のですね 人生に…(ちょっとつらい…)
こんな「かたち」で 教えられました
山門を出てすぐに 他の方に再度…尋ねました
(頭の中は真っ白で…何も覚えてなかったのです)
少し歩いていると…(細い…土の田舎道…です)車が一台 追い抜いて前に止まりました
その道を避けて…何台もの車が…渋滞しました 何事かと思っていると
自動車の窓を開けて お爺さんが…(自分の歳も…りっぱに ばぁ〜さんだよ〜…)
「駅なら 送って行きますよ 乗って下さい…」と 嬉しかった!!(現金な奴…)
駅でも 向かい側のホームに渡る階段を見て…
「え〜階段 渡るの〜…」なんて言ってる自分に呆れます
遍路以外は歩けないの…と 思わず問いかけました 自身に…
人生に「近道はない…」けれど 「道」は ひとつ…では 決してありません
自分の描いた「夢」の数だけ…道は開けるのです
でも「唯(わたくし)」には 一つの道…しか 許されていないのです
定められた道を ただひたすら…命の限り…歩いていけ…と
もし いえ まだまだ 生きて存在(いなくて)はならないのなら…
神仏さま あなたに従います
唯(わたくし)が 神仏(あなた)を見失っても…
神仏(あなた)だけは わたくしを見捨てないでいて下さる…と
信じて… ひとつの道を進むしか ないのでしょうか
宗教や 宗派を超えて…の 存在 わたくしが信じる 信仰の道…
胸に描いた「庵(いおり)」…人々と共にあること…何を伝え 何をするのか…
その実現を…そのすべてを…何に…いったい何に 託(ことづけ)ろと…
思し召し…なんでしょう 何も考えますまい 当分は…
ただ…流れに任せていましょう』
この会報はこれまでに何回も読ませて戴いていますが、
まだこの時唯先生がどのような気持ちでおられたのか分かっていません。
人の心に思い至るということができていない自分を自覚しなければと思います。
本当の意味で強く優しい人間になりたいです。
唯先生、ありがとう存じます。
ありがとう存じます。
菜穂美